競技を続けながら働ける仕事とは?アスリートの仕事選びで大切なこと

競技を続けながら働く。
これは、多くのアスリートにとって当たり前の現実です。
実業団や企業に所属しながら競技を続ける人もいれば、より柔軟な働き方を選びながら両立している人もいます。働き方の形はさまざまですが、共通しているのは、競技を続けるうえで仕事の選び方が非常に重要だということです。
実際、競技との両立を考え、シフトの融通が利く仕事や、スケジュール調整がしやすい働き方を選ぶケースは多く見られます。
ただ、仕事を選ぶときに大切なのは、「今、両立しやすいか」だけではありません。
競技に支障が出にくいこと。
無理なく収入を得られること。
そして、将来のキャリアにもつながること。
そうした視点で仕事を見ていくと、選ぶべき仕事は少し変わってきます。
この記事では、競技を続けながら働ける仕事について、両立のしやすさ・収入・将来性という観点から整理していきます。
「働ける仕事」ではなく、「競技を続けられる仕事」を選ぶ
アスリートが仕事を選ぶとき、まず考えたいのは「自分が働けるかどうか」ではなく、その仕事を続けながら競技を続けられるかどうかです。
一見すると条件がよく見える仕事でも、拘束時間が長すぎたり、疲労が大きすぎたりすると、練習の質が下がったり、試合への準備に影響が出たりすることがあります。逆に、競技との両立がしやすい仕事は、目先の条件だけを見ると派手ではなくても、長く見れば競技生活そのものを支えてくれる存在になります。
競技を続ける人にとって、仕事は単なる生活費を得る手段ではありません。
毎日のコンディション、練習の質、試合への向き合い方、さらには引退後の人生まで左右するものです。
だからこそ大切なのは、「働ける仕事」ではなく、「競技を続けられる仕事」を選ぶことです。
給与条件だけで、いい仕事かどうかは決まらない
仕事を探すとき、多くの人が気にするのは収入条件です。
それはアスリートでも同じです。生活を支えるためには、一定の給与や報酬が必要になります。
ただし、仕事の価値は給与額だけでは決まりません。
たとえば、給与条件が良く見える仕事でも、勤務時間が長く、練習時間の確保が難しかったり、身体的な負荷が大きくて疲労が残りやすかったりすると、競技との両立は難しくなります。
一方で、給与水準だけを見るとそこまで高くなくても、安定して働けて、競技とのバランスが取りやすく、経験やスキルが積み上がる仕事は、結果的に将来の収入やキャリアの選択肢を広げてくれることがあります。
アスリートにとって本当に大切なのは、目先の給与条件だけではありません。
- 無理なく働き続けられるか
- 競技に支障が出にくいか
- 将来のキャリアにつながるか
- 数年後の自分にとってプラスになるか
こうした視点まで含めて考えることで、仕事選びの基準は大きく変わってきます。
アスリートに合う仕事には、いくつかのパターンがある
では実際に、どのような仕事が競技と両立しやすいのでしょうか。
ここでは、アスリートに合いやすい仕事をいくつかのタイプに分けて考えてみます。
競技で培った力が、そのまま武器になる仕事
ー営業・インサイドセールス・テレアポ
営業やインサイドセールス、テレアポの仕事は、アスリートと相性がいい仕事のひとつです。
その理由は、アスリートが持っている強みが、この仕事で活きやすいからです。
目標に向かって努力を続ける力。
結果が出なくても改善を繰り返す力。
礼儀や素直さ。
周囲と信頼関係を築く姿勢。
こうした力は、競技の世界だけでなく、営業の現場でも大きな武器になります。
また、営業系の仕事は成果が評価につながりやすく、成長実感を持ちやすいのも特徴です。未経験からスタートできるケースもあり、競技と並行しながら社会人としての基礎力を身につけることができます。
さらに、営業経験はその後のキャリアにもつながりやすい経験です。
提案力、コミュニケーション力、数字への意識、相手の課題を理解する力。これらは、引退後もさまざまな仕事で活きてきます。
「競技で培った力を、仕事の力にも変えていける」
営業系の仕事には、そんな魅力があります。
体を守りながら、将来の力をつけられる仕事
ー事務・営業アシスタント・カスタマーサポート・施工管理など
オフィスで働ける仕事も、アスリートにとって有力な選択肢です。
事務、営業アシスタント、カスタマーサポート、データ入力、施工管理などの仕事は、身体への負担を比較的抑えながら働けることが多く、競技との両立を考えるうえで相性がいい場合があります。
もちろん、座り仕事であれば何でもいいわけではありません。
ただ、少なくとも身体を酷使しすぎない働き方ができることは、アスリートにとって大きな意味があります。疲労をためすぎずに済むことは、日々の練習や試合に向き合ううえで大きなメリットです。
また、こうした仕事では、社会人として必要な基礎スキルも身につきます。
メール対応、スケジュール管理、PC操作、資料作成、社内外のやり取り。こうした経験は、競技引退後だけでなく、現役中にも視野を広げてくれます。
「競技を削らずに、将来の力をつけていける」
オフィス系の仕事は、そんな働き方を実現しやすい選択肢です。
体を動かす仕事が悪いのではなく、相性を見極めることが大切
ーイベント運営・施設運営・現場サポート・屋外業務など
アスリートの中には、デスクワークよりも、体を動かす仕事のほうが自分に合っていると感じる人もいます。
そうした人にとっては、イベント運営、施設運営、現場サポート、スポーツイベントスタッフなどの仕事が候補になります。
現場系の仕事の魅力は、動きがあること、人との接点が多いこと、そして働き方に柔軟性がある場合もあることです。座っているより、動きながら働くほうが合う人にとっては、こちらのほうがむしろ自然に続けられることもあります。
ただし、ここで大切なのは、体を動かす仕事かどうかではなく、競技との相性がどうかです。
同じ現場仕事でも、疲労の度合いは大きく異なります。
業務内容によっては、競技パフォーマンスに影響が出るほど負担が大きい場合もあります。条件だけを見て選ぶのではなく、「この働き方を続けながら、自分は競技で力を発揮できるか」という視点で見極めることが大切です。
体を動かす仕事そのものが悪いわけではありません。
大切なのは、自分の競技レベル、練習量、試合頻度とのバランスを見ながら選ぶことです。
競技経験を、「プレー以外の価値」に変える仕事
ースクールコーチ・チームスタッフ・試合運営・スポーツ広報など
スポーツに関わる仕事も、アスリートにとっては非常に相性のいい選択肢です。
たとえば、スクールコーチ、アカデミー補助、試合運営、大会設営、チームスタッフ、スポーツメディアや広報の仕事などがあります。これらの仕事では、自分がこれまで積み重ねてきた競技経験そのものが価値になります。
プレー経験があるからこそ伝えられること。
現場を知っているからこそ気づけること。
競技者の目線があるからこそ支えられること。
そうした強みは、スポーツの現場で働くうえで大きな武器になります。
また、競技を続けながらスポーツ業界に関わることで、将来の選択肢が広がるのも魅力です。
引退後にコーチ、スタッフ、運営、マネジメント、広報などを目指したい人にとって、現役中から現場に関わることは大きな財産になります。
「競技を続けること」と「競技後のキャリアづくり」を、同時に進めやすい。
それが、スポーツに関わる仕事の大きな価値です。
ただし、スポーツに関わる仕事は一般的に給与が低いことが多いため、注意が必要です。
本当に見るべきなのは、目先の給与より“長く続けられる価値”
アスリートが仕事を選ぶとき、収入条件は当然大切です。
ただ、本当に見るべきなのは、目先の給与だけではありません。
大事なのは、その仕事を長く続けられるかどうかです。
給与が高くても、拘束時間が長すぎたり、疲労が大きすぎたり、競技との両立が難しかったりすれば、結果的に続けられないことがあります。
逆に、給与の額だけを見ると派手ではなくても、安定して働きやすく、競技への影響が少なく、経験が積み上がる仕事は、数年単位で見ると大きな差になります。
さらに、その経験が将来の転職やキャリアアップにつながれば、収入面での差はもっと大きくなります。
つまり、アスリートにとって仕事の価値は、今月いくらもらえるかだけでは測れません。
- 競技を続けやすいか
- 安定して収入を得られるか
- 経験やスキルが積み上がるか
- 将来のキャリアにつながるか
こうしたものを含めた「長く続けられる価値」まで見ていくことが、後悔しない仕事選びにつながります。
競技を続けながら、「引退後の不安」も減らしていく
現役中は、どうしても目の前の試合や練習が中心になります。
それは自然なことですし、競技に本気で向き合う人ほど、そうなるのは当然です。
ただ、競技人生にはいつか区切りがあります。
そのときに、「競技以外に何も残っていない」と感じてしまうのは、とても不安なことです。
だからこそ、競技を続けながら働く時間を、単なる生活費のためだけで終わらせないことが大切です。
営業経験があれば、相手と信頼関係を築く力や提案力が残ります。
オフィスワークの経験があれば、社会人としての基礎が身につきます。
スポーツ現場での経験があれば、競技後も業界に関わる道が見えてきます。
リモートワークやデジタル系の仕事の経験があれば、場所に縛られない働き方の可能性も広がります。
理想は、競技を続けるための仕事であると同時に、競技後の人生にもつながる仕事であることです。
現役中に積み上げた経験は、引退後の自分を助けてくれます。
そしてその積み重ねは、「競技をしていた時間」を、より価値あるものにしてくれます。
仕事を決める前に、最低限これだけは見ておきたい
競技と両立しやすい仕事を選ぶときは、条件の良し悪しだけでなく、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
まず大事なのは、職場に競技への理解があるかどうかです。
試合や遠征、練習スケジュールに対して、ある程度の理解がある環境かどうかは、実際の働きやすさに大きく影響します。
次に、勤務時間やスケジュールを調整しやすいかも重要です。
毎回自由に変更できる必要はありませんが、事前相談がしやすいかどうかは、両立のしやすさを左右します。
そして、疲労が競技に残りすぎないかも見ておきたいポイントです。
その仕事を続けながら、自分が練習や試合で本来の力を出せるか。ここは想像以上に重要です。
さらに、未経験からでも挑戦しやすいかも現実的な視点として欠かせません。
現役中は時間も限られるため、入口が広い仕事のほうが始めやすいこともあります。
最後に、将来につながる経験やスキルが得られるかも意識したいところです。
今だけでなく、その先の人生にも残るものがあるかどうか。そこまで見て選べると、仕事の意味は大きく変わってきます。
競技も、仕事も、その先の人生も。全部あきらめないために
競技を続けながら働く人にとって、仕事選びはとても重要です。
大切なのは、ただ収入を得られることだけではありません。
競技に支障が出にくいこと。
無理なく両立できること。
そして、将来のキャリアにもつながること。
仕事は、競技を続けるための土台であり、引退後の人生の準備でもあります。
だからこそ、目先の給与条件だけで判断するのではなく、
両立のしやすさ、収入、将来性まで含めて考えることが大切です。
競技を頑張りたい。
でも、仕事や将来もあきらめたくない。
そんな人にとって、働き方は単なる生活手段ではなく、人生そのものを支える選択です。
自分に合った仕事に出会えれば、競技生活はもっと前向きに、もっと長く続けられるはずです。
そしてその仕事は、競技を終えた後の自分を支える力にもなっていきます。
ご相談ください
競技を続けながら働ける仕事を探している方へ。
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